著作権マニア

音楽著作権って難しい?
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既存の音楽業界システムにあぐらをかいているのは。。
 東京コンテンツマーケット2005でシンポジウムが行われたようです。報道の内容を読んだときの雑感を。

「アーティストも所属事務所もYESと言っているが、レコード会社は許諾しない」(福岡氏)。
「ビッグアーティストほど音楽業界の現状をよく理解しているので、権利関係がクリアになる人からは配信を断られたことがない。一方で新人アーティストほど、大手レコード会社の営業力に期待する傾向にある」(宇佐見氏)


 所属事務所がYESと言ったって、レコード会社に音源のコントロール権があるんだからしょうがない場合もあるだろうし、ビッグアーティストであれば契約更改の度にコントロール権を自らに取り戻すから自由にできるわけだし、新人アーティストは音源のコントロール権を手放す代わりにメジャーの配給力を手にするわけです。
 結局、レコード会社とアーティスト側の関係は契約時の双方の思惑が反映されているわけで、そこに他人が口を挟むのはいかがなものかと思うわけです。
 もちろんそこには、レコード会社の権利独占による弊害もありますが、見方によっては合法に手に入れた会社のリソースをその経営陣が一番有効だと判断した方法で利用しているだけの話で、全く問題ない行為だとも言えるわけです。これに文句を言いたいなら株主にでもなりますか?(まあ、その"経営判断"には首をかしげることばかりですが。。)

 私が一番問題だと思っているのは、そんなレコード会社にコントロール権を持たせてしまっているアーティスト側のスタッフの意識だと思ってます。

 かつては音楽を世の中に表現するためには、レコード会社の協力が絶対不可欠であり、しかもそれが唯一の道だったわけです。なので、所属事務所も権利関係等の小難しいことを全てレコード会社に任せちゃっても良かったわけです。
 しかし、これだけ音楽の消費が多様化し、メジャーが唯一の表現方法ではなくなった現在では、アーティスト側も理論武装しなければいけなくなったわけです。自らのリソースを生かすための手段や方法をしっかり選ばなくてはなりません。今までの音楽業界のシステムにあぐらをかいているのはレコード会社や権利者団体だけでなく、アーティストの周りのスタッフにも言えることです。

 つまり、上記のような配信業者の苦言は、レコード会社のみに向けられたものではなく、アーティスト側のスタッフにも向けられているものだと認識しなければなりません。アーティストが音楽を創作するプロだとすれば、その周りのスタッフはその才能を望む形で世の中に提示し、ビジネスとして成功させるプロでなくてはならないと思っています。「著名アーティストの傍には有能マネージャーあり」とはよく言ったものです。
 音楽を制作している皆さん!。みんなが喉から手がでるほど欲しがるものを作りましょう。そしてその利益最大化を図れるように、今からしっかり勉強しましょう。



 余談になりますが、かつて所属していた会社で携帯用音源のライセンス業務をやっておりましたが、顧客獲得のためのキラーコンテンツの必要性を痛いほど分かっております。福岡氏の発言は配信業者が喉から手がでる程欲しいものを持っているレコード会社へのやっかみと感じちゃう自分もいます。。。私もよく言ってましたから。。
 そういう意味じゃ、今回のシンポジウムの人選って偏ってて、バラカン氏の意見だけが、"Music Lover"で中立な気がします。
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Comment
≪この記事へのコメント≫
TBどうもです
いつも楽しく読ませていただいております。
確かにこの発言はレコード会社だけに向けられたものではないですね。実際、アーティストサイドも現状に対応し切れてないというのはあるんだと思います。

ただ音楽配信事業にレコード会社が「乗ってこない」という事実も現にあるわけで、これは業界が音楽配信というシステムをコントロールできないことに対して嫌ってる部分があるではないかと推測します。
最終的に「乗らなきゃ損」という状況が生まれてこない限り(もう生まれてるようにも思いますが)、このままなのかなと。
見方を変えて欲しいと思うわけです。iTMSを積極利用する利点がある。recommuniやmF247を積極利用する利点がある。音楽配信は「敵」ではなくて「有効な宣伝手段」だという見方を持って欲しい。そのためにはiTMS他音楽配信システムのヒットチャートがオリコンに絡んでくるとか、音楽配信からベスト1ヒット曲が生まれるとかいうしかけが欲しいところですね。オリコン……はSONYと組んじゃったからダメか。(笑)
2005/10/24(月) 11:51:42 | URL | ei #-[ 編集]
こちらこそ
>ei様
 おっしゃる通りで、レコード会社の音楽配信事業に対するコミットメントは中途半端ですよね。「やりたいけどできない。どうやってやるの?。でも僕のものだからね」みたいな。。
 自分たちが音楽を提供してきたという自負と、配信事業がよそ者に支配されているという嫌悪感が、メジャー首脳の経営判断を鈍らせているのだと思います。
 個人的には、使えるものは使っちゃえばいいのにと思いますけどね、せっかく権利確保してるんだから。。
2005/10/24(月) 16:03:53 | URL | oh_ben_toh #pQpZY72.[ 編集]
ありがとうございました。
oh_ben_toh様
記事をとりあげていただきありがとうございました。

一点だけ補足させてください。
記事ではわかりずらいので、誤解されても当然ですが、私の「ビッグアーティスト・・云々」の発言は大手レコード会社所属のアーティストについて述べたものではありません。

「新人が参加するのはわかるが、ビッグアーティストの参加をどうやってくどいたのか?」といった趣旨の質問に答える形で、「現在はインディーズに移籍されたビッグアーティスト」や、「インディーズもしくは、自主制作で売り出し中の<新人>アーティスト」について述べたものです。新人ほど、「大手メジャーレコード会社のシステム以外見向きもしない」といった傾向があることをお伝えしたかっただけです。

ですから、ご指摘のように大手レコード会社について苦言を呈したわけでも、契約について口をはさむ意図もありません。ご理解いただければ幸いです。


>アーティストが音楽を創作するプロだとすれば、その周りのスタッフはその才能を望む形で世の中に提示し、ビジネスとして成功させるプロでなくてはならないと思っています。
>音楽を制作している皆さん!。みんなが喉から手がでるほど欲しがるものを作りましょう。

本当におっしゃるとおりです。「Music Lover」のひとりとして、その一助ができるようにがんばりますので、よろしくお願いします。
2005/11/04(金) 02:15:26 | URL | usami #qbIq4rIg[ 編集]
何とご本人から・・
 まさか、ご本人からコメントを頂くとは思ってもみませんでした。ありがとうございます。
 おかげで、記事のみを判断材料として発言することの危うさを体感いたしました。
2005/11/04(金) 08:39:19 | URL | oh_ben_toh #pQpZY72.[ 編集]
古いページに思わず追記してしまうことお許しください。

私たち一般の消費者は、1毎3000円のレコードやCDを購入します。これは本当はレコード会社に支払ったのではなく芸術家に支払ったのです。その作品との対話を3000円と引き換えているのだと感じます。果たしてその作品は、支払ったものと比較するにはあまりにも惜しい、尊い時間、空間、対話を提供してくれました。私たちは、更にその芸術家が発表する他の作品に期待をして次の3000円を支払うのです。その3000円が新たな創作の糧となることを願ってやみません。話題にあげられたようなネットワークが、芸術家にとって新たな一つのストリートとなりますように。
2006/12/13(水) 13:49:56 | URL | #-[ 編集]
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