著作権マニア

音楽著作権って難しい?
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/--(--) --:--:-- | スポンサー広告 | Trackback(-) Comment(-)
引用について
 牧歌組合さんとJASRACの引用をめぐる攻防は、単純な個人利用者と権利者団体のやり取りを超えて、インターネット上の一般著作物利用者の代理戦争になっている気がします。その意味では、前回のエントリーで応対することを焚き付けてしまったことに対し、非常に心苦しいものがあります。結果として、JASRACの公式見解を聞き出すために管理人さんの立場を利用してしまっていることに、反省すべきと感じています。
 私としては、その利用態様が法律上の「引用」に当たるかどうかについて、JASRACに判断する権原はありませんし、JASRACの引用に対する見解が明確になったとしても、それはあくまでも一団体の見解であり、それが絶対の基準には成り得ないものであるから、それはそれとして、参考程度のものと思っています。

 で、この事件を機に、引用についての文献を読み漁ったので、その内容を。
 最判S55.03.28「パロディー写真事件」において、以下のように判示されている。

 旧法三〇条一項第二は、すでに発行された他人の著作物を正当の範囲内において自由に自己の著作物中に節録引用することを容認しているが、ここにいう引用とは、紹介、参照、論評その他の目的で自己の著作物中に他人の著作物の原則として一部を採録することをいうと解するのが相当であるから、右引用にあたるというためには、引用を含む著作物の表現形式上、引用して利用する側の著作物と、引用されて利用される側の著作物とを明瞭に区別して認識することができ、かつ、右両著作物の間に前者が主、後者が従の関係があると認められる場合でなければならないというべきであり、更に、法一八条三項の規定によれば、引用される側の著作物の著作者人格権を侵害するような態様でする引用は許されないことが明らかである。


 多くの裁判例は、ここから「明瞭区別性」「主従関係」の二要件に基づき判断することが多いようである。
 しかし、最近の裁判例や学説は、その判例が示す要件に依らず、条文から直接引用の適法性について判断するものが主流となりつつある。判例の要件が、法的根拠に乏しいこと、具体的事例に適応させるには柔軟性を欠くこと、旧法による判断であること、等が主な理由であるようだ。従って、引用であるかどうかについては、条文上の「公正な慣行に合致するもの」であること、「引用の目的上正当な範囲内で」あること、の2つを基準とし、その著作物の種類や利用態様、目的、分量、通常利用上の代替性、経済的影響等を個別具体的に勘案すべき、といわれている。

 このような考え方は、なにも単純な引用だけにとどまるものではなく、パロディーやサンプリングに関する判断にも影響を与えるものではないかと考えることもできるわけで。。。そうなると、のまネコFLASHだって。。。(まあ人格権的問題は未だ残るわけですけど。。)
スポンサーサイト
Comment
≪この記事へのコメント≫
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
Secret: 管理者にだけ表示を許可する
 
Trackback
この記事のトラックバックURL
≪この記事へのトラックバック≫
Designed by aykm.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。